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時が経つということについて
こんにちは
門池です
このところ、弊社のブログを月毎に担当を決めてローテーションすることになりました。
今月は、私の担当ですので、少ないボキャブラリーからお話しできることを絞り出してみようと思います。
時が経つということについて書いてみます。
年齢の場合は「歳を経る」というのでしょうかね。
期間や年数は「年を経る」でしょうか?
音読するとどちらも「としをへる」となります。
へる?
西暦や年齢は「ふえる」のに「へる」と読むんですね。
解釈の問題かもしれませんが、不勉強なりに考えてみました。
時間はいくらでもあるという考え方もありますが、私たちを含めた生き物の命や、樹木、大きくは地球もそうですし、現在私たちがお仕事にさせて頂いているお建物でさえも永遠ではございません。
そう考えると、残りの時間が減っていくということは「としを経る」ということになります。
年齢であれ、期間や年月であれ、減るんですね。
しかし、歳を重ねるということは数字上は増えることになります。
これは、西暦であれ、年齢であれ同じことです。
増えるのに減るんです。
意味合いは全く違うかもしれませんが、哲学者の西田幾多郎さんの重要概念として、「絶対矛盾的自己同一」という考え方があります。
解釈は間違っているかもしれませんが、私は増えるものと減るものは私たちの暮らしの中で遠因としてのバランスが取れているんじゃないかなと思います。
例えば。
木を伐採し、成型して出荷する。
それを加工して組み立てる。
そこで新しい暮らしが始まる。
その中で新しい家族が増えたり、成長して巣立っていく。
何かしらのお仕事につき、植樹をしたり資源を守り、増やしていく人々がいる。
当然、「衣食住」に楽しみを加えた私たちの暮らしは複雑に多くの要素が絡み合っているので、考えたところで私程度の頭じゃさっぱりわからないのですが。。
それでも、私たちは住まいづくりのお手伝いをし、そこで変化していくライフスタイルや、経年劣化が与える影響を慎重に検討しながら、お建物の快適さを維持するために必要な提案、施工を心がけております。
それは、一つ一つの現場にはお引渡しという区切りがございますが、あくまでも区切りでしかなく、終わりではないということだと思います。
時が経つということは、減っていくことと増えていくことを理解し、折り合いをつけて向き合っていくことが大切なんじゃないかと思います。
お建物は永遠ではありません。
歴史上の建造物であれ、大規模修繕工事は必要ですし、私たちの造るお建物も必要です。
私は中年です。
頭皮も予断を許さぬ攻防戦をしておりますし、記憶力や身体能力もいくら抗ったところで。。。
失っていくものもありますが、経験や知識を蓄え、残された時間を無理なく、無駄の少ないように、必要に応じて遠回りしながら、これからも歳を経るようにしていきたく思います。
今日は晃栄ホームがスタートしたころにお手伝いさせて頂いたお施主様の現地調査です。
時が経ち、ご家族の環境やスタイル、これまでの時間に刻まれたお建物の表情を見に行ってきます。
それでは、またアップします。
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