STAFFBLOG
大工さんと家具屋さん
こんにちは
門池です
梅雨を感じる雨の日が続いていますが、どのようにお過ごしでしょうか?
今日は、内部の造作についてです。
私たちが建てている木造の注文住宅において大工さんのお仕事は非常に重要です。
基礎工事が終わった段階からバトンタッチをして、土台敷き、上棟、外部の合板、屋根の野地などの躯体部分をくみ上げていき、内部の断熱材を隙間なく敷き詰めてプラスターボードを壁にはっていく作業など、お建物のサイズにもよりますが、注文住宅の場合約2カ月程度は毎日現場で作業をします。
一言で大工さんと言っても、木を切って組み立てるというイメージをお持ちかもしれませんが、本当にいろんなことをします。
そんな中で、注文住宅の場合によく考えて手配することがございます。
それは、各住宅内の収納内部の棚です。
収納自体が家具となっていて、ボックスと扉、内部の棚板などが一体となっている場合は当然家具屋さんに製作依頼をするのですが、ウォークインクローゼットやパントリーなどのオープン棚を作りつける場合はいつも悩みます。
実際、家具屋さんは自社の工場でほとんどのパーツを加工してくみ上げて現場に持ち込んで設置します。大型の家具の場合でもパーツを仕上げて現場で組み立てる場合が多く、現場で加工をするのは微調整が必要な場合のみです。
私たちの住宅の収納内部にはランバーコアという木材を使って棚板を作るのですが、可動棚などの場合同じ大きさにカットした棚板が複数必要となります。
木口の処理(切り口)やカットした断面の美しさを見るとやはり工場で大きな機械で裁断してしまう家具屋さんは非常にきれいです。
家具屋さんに依頼する場合は工場でジャストカットしたものを持って来てもらうのですが、加工賃などが高額となります。
収納内部で見えないところという事もあり、この部分にお金をかけるのが勿体ないという方もいらっしゃるので、その場合は現場にて大工さんにカットしてもらいます。
通常、910×1820程度の寸法のものを現場で寸法を測って丸ノコでカットして小口の処理をします。
こうして書いてみると多少は高額になっても家具屋さんにお願いした方がいいように感じられますね。
しかし、職人さんがすべて一様に同じ水準の技術で仕事をしているわけではございません。
こちらは、大工さんが現場で加工した家具のカット面の処理の写真です。
こちらは、家具屋さんにお願いした本棚です。
写真で見てもよさや違いがわかりませんね。
私たちは、注文住宅を作っていくうえで協力業者さんの中から、施工の部分にあった業者さんに施工をお願いしています。
潤沢に資金があり、思い通りの住宅が建てられる場合は別ですが、私たちが建てさせて頂くお宅様は一般の方がほとんどで、限られた予算で目一杯の住宅を何とか建てられるようにお手伝いさせて頂いております。
そういった意味でも、コストコントロールは非常に重要な仕事です。
家具屋さんにお願いするのか、大工さんにお願いするのか。。。
毎度毎度頭を悩ませながら満足して頂けるように考えてます。
さて、今日は家具屋さんと値段の交渉です。
少しでも安くしてもらえるように頑張らないと。
それでは、またアップします。
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